概要:予約なしの突撃と「1000バーツの授業料」
タイ遠征2日目。昨日のPilot111での興奮を胸に、本日はバラマンディの聖地「Boon Mar Farm」へと車を走らせました。到着は午前9時45分頃。 普段から「出たとこ勝負」を信条としている私は、今回も連絡先を知らないことを言い訳に、予約なしのノーガード戦法で突撃しました。
受付にて「予約はないけど、今日釣らせてもらえる?」と尋ねると、オーナーが何やらガイドに電話をかけ始めます。しかし、返ってきたのは「今日はガイドの都合がつかない」という非情な回答。 そこでオーナーが提示した条件は、「4000B(バーツ)ならOK」というものでした。
コロナ以前、私はここで何度も3000Bで釣りをしています。 「以前は3000Bだったはずだけど……」と、必死の価格交渉を試みましたが、オーナーのロジックは明快でした。
- 事前予約あり: 3000B
- 飛び込み(当日): 4000B
「予約はコスト削減、飛び込みは特急料金」という、社会の厳しい仕組みを再確認させられる形となりました。 他の釣り場へ移動する選択肢もありましたが、移動時間を考えると今日のスケジュールが崩壊します。 私は渋々ながら、今後のスムーズな予約(とコストダウン)のためにオーナーとLINEを交換し、「1000Bの当日手数料」という重い授業料を支払って入場を決めました。
価格情報のアップデート:
2026年6月3日に予約確認したところ、現在は予約の有無に関係なく4000Bとの事でした
釣り開始:消えたルアーと、バラマンディとの心理戦
オーナーに案内された釣り座は、私が最も避けたかった「建物に隣接した場所」でした。 ガイドが不在のため、事務所のスタッフが監視(兼サポート)しやすい場所を割り当てられたのでしょう。 「他の場所がいいな……」と控えめにリクエストしてみましたが、あえなく却下。 予約なしの身分としては、場所を選べる立場にないことを痛感し、ここで6時間の孤独な戦いに挑むことになりました。
10:08 幸先は良かった、あの時までは……
準備を整え、35gのバイブレーションをフルキャスト。 数投後の10時8分、ズドン!という衝撃と共に1匹目がヒットしました。 「なんだ、場所が悪くても腕さえあれば余裕じゃないか」と、この時はまだ勝利を確信していたのです。




タックルボックスの「仕様バグ」発覚
ところが、次のルアーを選ぼうと持参したタックルボックス3個を全開にして、私は凍りつきました。
「……ない。主力部隊が、どこにもいない!」

そこにあるはずの「大きめのジョイントルアー」や「大型ミノー」の姿が一切ありません。 記憶を辿ると、コロナ前の激闘でここのバラマンディたちに全てのハードルアーを物理的に破壊され、そのまま補充せず放置していたことに気づきました。
手元に残されたのは、以下の限定的な装備のみ:
- 鉄板バイブ数種類
- クランクベイト数種類
- オグル
- ソフトルアー
まるで、ラスボスに「ひのきの棒」と「布の服」だけで挑むような心境です。 結局、鉄板バイブとクランクベイトの無限ループでローテーションを組むしかありませんでした。



見切られるルアー、迫力に欠けるサイズ
一つの池に固定され、ルアーの種類も少ないとなれば、賢いバラマンディに「見切られる」のは時間の問題です。 池を移動してフレッシュな魚を狙うこともできず、ルアーを無視されるたびに精神が削られていきます。



最終的な釣果は15匹から20匹程度。 普段の私からすれば「大敗」と言っても過言ではありません。 しかも、今回釣れた魚たちは心なしかサイズが小さく、以前のような「竿をへし折るような暴力的な引き」には程遠いものでした。 「他の池にはもっとデカいのがいるのでは……」という疑念が頭をよぎりますが、確かめる術もありません。
コンビニ飯の恩恵
今回は最初からガイド不在を覚悟し、コンビニで食料と飲み物を買い込んでおきました。 いつもならガイドさんに依頼して購入してくれる熱々のタイ料理弁当が今日はありませんが、建物横の静かな場所で食べるコンビニパンは、敗戦に疲れた体に妙に染み渡りました。 これだけは「自分の判断が正解だった」と言える唯一のポイントです。
今回の使用タックル紹介
主力艦隊を失ったまま戦地に赴いた、今回の「生き残り部隊」をご紹介します。これら少数精鋭(?)で6時間を戦い抜きました。
- ロッド:モンスターキス MV-65 & MX-6+
- リール:Elan Wide Power + 71R
- 殊勲賞ルアー:
- 鉄板バイブレーション(35g): 本日のトップバッター。数少ない釣果のほとんどを叩き出しました。
- クランクベイト各種: ローテーションの繋ぎとして奮闘。
- オグル (North Craft): 困った時の神頼み。
- ソフトルアー: 最終手段として投入。
- ライン:シーガーPEX8 5号 78lb
- リーダー:バリバス 80lb
- フック:ST-66 #4 & ST-66 #1

今回の教訓:
- 事前予約は「絶対」である。(1000Bの損失を避けるため)
- 釣行後のルアー補充は「義務」である。(絶望のタックルボックスを防ぐため)
- コンビニ飯は「保険」である。(ガイド不在時の生命線)
次回の遠征では、LINEでオーナーにスタンプを送りつつ、しっかりと予約とルアーの補充を済ませてからリベンジしたいと思います!









